安定期に入った妊娠5ヶ月目に行われる「帯祝い」。
安産祈願のために「戌の日」に行われる行事ですが、その際に安産を願って腹帯(妊婦帯)が送られるのが一般的です。
この腹帯(妊婦帯)はもちろん安産祈願としての意味だけでなく、妊婦の健康や体の負担を軽減するといった目的・効果も備えています。
そんな腹帯(妊婦帯)にはさまざまな種類やタイプがあり、体にフィットするかどうかはもちろん、使いやすいかどうかなども意識したうえで選ぶのが重要。
どのようなタイミングで使用するのか、いつまで使用するのかなど、自分に一番合っている種類をどのように選ぶのか、大事なポイントを紹介します。
また、育児中には欠かせないマザーズバッグやベビー用品も別の記事で紹介しているのでよかったらチェックしてみてくださいね。
一時的な使用とはいえ失敗したくないですよね
買ってよかった腹帯(妊婦帯)の特徴
巻き方が簡単
古くからある一般的な腹帯(妊婦帯)は巻き方が少々複雑です。
以前は幅広の布をお腹に巻くのが主流で、あらかじめ縦に二つ折りにしたうえで大きくなったお腹を下から支える形で巻いていく、さらにお腹の上にもうひと巻きして内側に折り込む…などと、こうして見てもちょっと面倒な面があるのです。
現在ではこうした手間を軽減して簡単に着脱できるタイプや、そもそも巻いて装着する必要がないものなどもあります。
楽に使うことを求めるならこの点を重視するとよいでしょう。
マジックテープ式で調整がしやすい
マジックテープ式で着脱・調節が簡単にできるタイプの腹帯(妊婦帯)もあります。
何しろお腹に巻いてマジックテープで止めるだけ。先述したように内側に折り込むなどの作業が必要ありません。
着脱が簡単なのはもちろん、締め具合を調節しやすいのが大きな魅力です。
巻いてみたけどちょっと締め具合がいまいちよくない…と感じることもありますから、そんなときにマジックテープ式はとても便利です。
産前産後どちらも使えるタイプ
産前だけでなく産後にも続けて使えるタイプもあります。
腹帯としてだけでなく骨盤ベルトとしての効果も備えているタイプで、産後に緩みがちな骨盤をしっかり支えることで、骨盤の歪みや姿勢の乱れなどを防ぐことができます。
骨盤の歪みや冷え性をはじめ体調にも悪影響をもたらす恐れがあるだけに、心配な方はこうした産前産後どちらも使えるタイプを選んで見るとよいでしょう。
買ってよかった理由
腰の痛みが軽減した
お腹の赤ちゃんが大きくなっていくにつれてどうしてもお腹が重くなり、姿勢が前に傾きやすくなります。
お腹が前に出るのを防ぐことで姿勢が反り腰になりやすく、結果的に腰に負担がかかってしまいがちなのです。
そんな悩みを抱えていた方が腹帯(妊婦帯)でお腹を支えるようにすることで、腰への負担や痛みを軽減することができるのです。
腰痛は慢性化すると日常生活にも支障をきたすだけにとても大きなメリットと言えるでしょう。
冷え性が改善された
冷えから体を守るのが腹帯のもともとの大きな役割です。
とくに妊娠後期になってお腹が大きくなると血液の循環に外気の冷えが悪影響を及ぼしやすくなると言われており、倦怠感やホルモンバランスの乱れ、さらに腰痛の原因をもたらす恐れも出てきます。
もともと体が冷えやすい方はまず妊娠中の冷え対策の一環として腹帯(妊婦帯)を使ってみることでメリットを得ることができるはずです。
動きやすくなった
腰痛の問題とも関わってくる点ですが、お腹が大きくなってくるとどうしても動きにくくなってきます。
体を動かすのが億劫になってしまい、ついつい家に閉じこもりがちな生活になってしまうことも。
妊娠中とはいえやはりある程度体を動かすことは大事ですし、社会との接点を保つことは精神面を安定させるうえでも重要です。
腹帯(妊婦帯)でお腹を支えることで腰やお腹に負担がかかりにくくなり、外出もしやすくなったという方が多くいます。
腹帯は妊娠中でも活発な日常生活を送るための重要なお助けアイテムです。
失敗や後悔しない腹帯(妊婦帯)の選び方
目的に合ったものを選ぶ
さまざまなタイプの腹帯(妊婦帯)が売られており、それぞれ目的やメリットに違いが見られます。
冷え性対策に適したもの、動きやすさを重視したもの、先述した骨盤ベルトタイプのように骨盤の安定や腰痛対策に適したものなど、製品ごとの特徴やメリットが自分が求めているものかどうかを確認したうえで選びましょう。
そのためにはまず自分自身が妊娠中にどんな問題を抱えやすいのかを把握しておくことも重要です。
冷え性の方、骨盤が歪みやすい方など、体質なども考慮して失敗しない製品を選んでみるとよいでしょう。
さらにもうひとつ、妊娠の季節によっても使い勝手が異なってきます。
とくに夏場は蒸れ対策も重要になってくるので通気性にも着目してみましょう。
使いやすいものを選ぶ
腹帯(妊婦帯)は巻くのがちょっと面倒な面もあります。
そうなるとどれだけ優れた機能を備えた製品でも、着脱や調節が面倒だと使わなくなってしまう恐れもあります。
マジックテープ式のような着脱や調節が簡単なもの、または筒状になっているタイプやショーツと一緒に着脱できるパンツタイプなどもあります。
楽に使えてメリットが得られるに越したことはないわけですから、使いやすさにもこだわってみましょう。
タイプ別の違いを確認したうえで選ぶ
妊婦帯にはいくつかの種類があり、それぞれ特徴やメリット・デメリットがあります。
そのため、自分にとってメリットが一番大きいタイプの中から選んでいくことが重要です。
腹巻きタイプは着脱が簡単なうえに保温性に優れていますが、サイズや妊娠週によってはきつく感じてしまう面もあります。
どんなタイプを快適に感じるかには個人差があるだけに、タイプごとの自分との相性なども考慮して比較検討していきましょう。
買ってよかった腹帯(妊婦帯)のメーカー
ピジョン
もともと哺乳器メーカーとして知られていましたが、現在ではマタニティ・ベビー用品メーカーとして広く知られています。
そんなピジョンの特徴は種類が豊富なこと、そして骨盤のケアを重視した製品が充実していることです。
ですから骨盤が緩みやすい人や冷え性の人に向いているメーカーと言えるでしょう。
サイト上でベルトの装着方法などノウハウの紹介が充実しているのもポイントです。
ワコール
下着メーカーの代表格でもあるワコール。
それだけに腹帯・妊婦帯に限らずマタニティグッズに関しても豊富なノウハウ・実績に基づいた非常に優れた製品を多くラインナップしています。
腰への負担の軽減など妊婦の負担を軽減する効果に優れているほか、フィット感やデザイン性の面でも魅力を備えています。
普段ワコールの下着を使用している方にとっては安心して使える選択肢ともなるでしょう。
犬印
腹帯(妊婦帯)における老舗メーカーとも言えるのが犬印です。
老舗ならではのノウハウに基づいた品質の高い製品づくりを強みとしており、とくに快適な装着性・使い心地に定評があります。
また「ママと犬印の共同開発商品」がGOOD DESIGN賞を受賞するなどデザイン面でも高い評価を得ています。
アンケートなども積極的に行い、ユーザーの声をしっかり拾い上げた上での製品開発も同メーカーの特徴として挙げられるでしょう。
安い腹帯(妊婦帯)は買わない方がいい?
もともとそれほど高価な製品ではありませんから、価格帯に関してはそれほど気にすることはないでしょう。
価格よりもむしろタイプや自分に向いているかどうかを重視して選ぶのが重要です。
なかには一般的な価格より大幅に安い商品もありますが、その場合ホールド力や耐久性が低い場合があるので要注意。
気になる方はメーカー品やクチコミを参考に購入しましょう。
買ってよかった腹帯(妊婦帯)の種類
パンツタイプ
パンツタイプはなんといっても着脱しやすいのが最大の特徴です。
また、アウターに響きにくいので仕事中でも安心して使用することができます。
着脱しやすいうえにズレにくいメリットを備えており、妊娠中よく動く人や職場で着用したい人に適しています。
注意点としては腹帯だけを脱ぐことができない点、厚めの生地が使用されているものが多く、夏場や梅雨時には蒸れやすい点などが挙げられます。
就寝中にも腹帯を使い続けたい方はこの点を注意したうえで選んでください。
ベルトタイプ
ベルトタイプの最大の特徴は、骨盤を締めて安定させる効果に優れている点です。
そのため骨盤が歪みやすい人、妊娠中の腰痛や恥骨痛の心配をしている方に適しています。
また妊娠初期から産後まで長く使えるのもメリットとして挙げられるでしょう。
ただ正しく装着してしっかりお腹と骨盤を安定させないと十分な効果が得られないなど、ちょっと扱いが難しい面もあるので正しい使い方を確認したうえでの活用が求められます。
腹巻きタイプ
腹巻きタイプはその名の通り、腹巻き型の腹帯です。
お腹全体を覆ってくれるのが特徴で、ゆったりとお腹を守りたい人にオススメ。
冷え症の人や、就寝時に着用したい人は腹巻タイプを1つ持っていると安心です。
お腹を支えるというよりはお腹を守るタイプの仕様なので、骨盤矯正や臨月のときにお腹を支えるのには適していません。
寒い時期に冷えを防いだり、自宅でゆっくり過ごすときに便利なアイテムです。
腹帯を買う時のよくある質問
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一般的に安産祈願の「戌の日」が行われる妊娠5ヶ月くらいが目安とされています。
ただもちろん、この時期でなければダメ、というわけではありませんから、お腹の状態を踏まえた上でよいタイミングを見計らうとよいでしょう。
妊娠5ヶ月目はちょうどお腹が大きくなりはじめる時期であると同時に、胎児の成長がスピードアップする時期でもあるのでその前後が目安になります。
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就寝中にもつけたままにすることでお腹の保温に役立つほか、お腹への負担が少なくなるので安眠しやすくなるといったメリットが得られます。
ですから基本的にはつけたままの方がよいとされています。
ただ寝ている間にお腹がきつく感じることもあるのでベルトタイプなどは避け、伸縮性に優れたものがおすすめです。
さらに夏場など蒸れやすい時期には綿性など吸汗性に優れたものが適しています。
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もちろん、二人目でもつけることでお腹の保温や腰への負担の軽減といったメリットが得られます。
二人目のときには最初の子のときと比べて骨盤が緩みやすくなるケースもあるので、むしろ二人目のときの方が腹帯が重宝する面もあります。
ただ個人差もあるので最終的には自分には必要かどうか自分で判断することになるでしょう。
腹帯はいつから使えばいいですか?
腹帯は寝るときもつけたままですか?
腹帯は二人目のときもつけたほうがいいですか?
まとめ
これまで挙げてきたように、現在腹帯(妊婦帯)はじつにさまざまな種類が市場で売られています。
使い勝手がよいものも多いので「なんだか面倒くさそう」と感じている方にもおすすめできます。
ただ選択肢が多い分、自分に合ったものをしっかりと選ぶことも重要になってきます。
メーカーやタイプ別の特徴はもちろん、使用環境(就寝中にも使うか、使用する季節など)や自分の状態(腰に負担がかかりやすいかなど)も考慮したうえで総合的に判断する。
これが買ってよかったと思える腹帯(妊婦帯)を見つけるうえでのポイントとなりそうです。